血圧、血糖値、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)値が高くなってきたということは、これまでの生活習慣がからだによくないものだったことが考えられます。たとえ薬で一時的に正常な数値に戻せたとしても、同じ生活を続けていれば、再び健康状態は悪くなってしまいます。
動脈硬化が進んだり、末梢にある細い血管が詰まったりしても、すぐに症状となって現れるわけではありません。今のうちに生活習慣を見直しましょう。

高血圧・糖尿病・脂質異常症と診断された場合に治療の基本となるのは、
運動療法・食事療法・禁煙、
次に、薬物療法です。
まずは生活習慣を改善する“意識”が必要です。
心臓と腎臓の負担を軽くする食事は、第一に減塩です。炭水化物、脂質、たんぱく質などは重要な栄養素ですが、
摂り過ぎは肥満を招き、さまざまな病気の原因になります。

健康な日本人の目標とすべき1日の食塩摂取量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満9)。
高血圧や慢性腎臓病(CKD)の方では、1日6g未満9)とします(小さじ1杯が約6g)。
だし汁、コショウなどの香辛料、果汁や酢などを上手に使って、減塩を心がけましょう。
特に、市販の顆粒だしやポン酢などには塩分の含まれているものが多いので要注意です。


腎臓は、体内のカリウムの濃度が高いとナトリウムをたくさん排泄する機能をもっています。そのため、カリウムを多めに摂ることで減塩と同じ効果があります。カリウムは野菜や果物に多く含まれていますので、積極的に摂るよう心がけましょう。
ただし、高カリウム血症を指摘されている方は注意が必要です。主治医の指示に従いましょう。
過度の飲酒は、高血圧の原因となることがわかっています。飲酒習慣のある方は、週1日以上、休肝日を設けるようにしましょう。

肥満になると血圧は高くなります。原因となる過食を防ぐため、常に腹八分を心がけてください。
できれば毎日体重を確認するようにしましょう。
高齢になると、筋肉量や骨量は減っていきます。筋肉量が減少すると転倒しやすくなり、骨量が減少すると骨折しやすくなります。また、血液中のたんぱく質が減ると、免疫力が低下して風邪などの感染症にかかりやすくなります。また、認知機能の低下を招く場合があります。ただし、たんぱく質は摂り過ぎると腎臓に負担がかかってしまうことがある10)ため、摂取量については主治医に相談しましょう。


喫煙は健康のすべてに悪影響を及ぼします。喫煙者は禁煙しましょう。
すでに何らかの理由で医療機関を受診している方は、必ず主治医の了承を得てから食事療法をはじめるようにしてください。
健康を維持するには、運動を習慣にすることが効果的です。有酸素能力・筋力・柔軟性など、体力要素をバランスよく高めるために、有酸素運動、レジスタンス運動、ストレッチなど、さまざまな種目を取り入れるよう心がけましょう。
通院している方は、必ず主治医の指示を受けてからはじめましょう。
参考お勧めの運動
生活習慣の改善を長続きさせるのは難しいものです。
年齢を重ねても健康で過ごすためには、日々の努力が欠かせません。そのためには、「運動が嫌い」、「食べ過ぎてしまう」、「間食が多い」など、自分の弱いところを意識して目標を決めるとよいでしょう。毎日の状況を簡単に記録すれば、モチベーションアップにつなげることができます。
運動をする必要を理解しておくと、継続につながります
検査値異常の意味を知って生活習慣の改善に役立てましょう。心臓と腎臓は見えないところでつながっているため、心臓の機能が低下すると腎臓の機能も低下します。検査値を意識して改善に努めれば、病気の進行を遅らせることができます。
セルフチェックのための冊子をご用意しました。
ぜひご活用ください。
こんなサインを見逃さないで!!検査値を意識してみてください
高血圧がある
糖尿病がある
血清脂質値(コレステロールなど)に異常がある
健康診断で尿たんぱくがみつかったことがある
これらは心臓や腎臓のSOSかもしれません。
気になるサインを感じたら、
ためらわずにお医者さんに相談しましょう!!